飯山の伝統的工芸品「内山紙」に触れよう!パート1

経済産業大臣に指定された長野県の伝統的工芸品は7品目ありますが、
その内の2つが飯山の「内山紙」と「飯山仏壇」です。     

内山紙は350年以上つづく誇るべき伝統文化…。


久しぶりのいいやま虹の里プロジェクトの集まりでは、
地元飯山の伝統的工芸品をもっと知りたい!とメンバーも念願だった
「内山紙」の工房、飯山市瑞穂にある(有)阿部製紙 様を訪ねました。


聞いたことはあるけれど~。
見たことはあるけれど~。


実際、何からどのように作られているのかな???


飯山の伝統的工芸品「内山紙」に触れよう!パート1

 そんな疑問と好奇心を抱きながら…。

 
 まずは、原料の楮(こうぞ)畑を見学!


飯山の伝統的工芸品「内山紙」に触れよう!パート1


 お世話になったのは、
 内山紙の認定伝統工芸士で
 虹プロのメンバーでもある
 阿部拓也さん。


阿部さんから内山楮についての説明をしていただきました。
和紙の原料は、この楮の木の皮100%です。
昔はこの辺り一帯に自生していたそうですが、近年は自家栽培!
工房の裏の畑で栽培していらっしゃいます。


飯山の伝統的工芸品「内山紙」に触れよう!パート1

 ちょうど新芽の頃を迎えた楮の木!
 小さな赤い花も咲き始めていました。
 ここから秋までに2~3mも大きく育ち
 11月には収穫を迎えます。



この楮を大釜で煮て、木から皮を剥がすことから紙作りは始まります。

飯山の伝統的工芸品「内山紙」に触れよう!パート1


飯山の伝統的工芸品「内山紙」に触れよう!パート1


軒下などで乾燥させてから、楮の皮を雪の上に広げて、
日光に晒す「雪晒し」という独自の工法で黒い皮を白くさせます。 

飯山の伝統的工芸品「内山紙」に触れよう!パート1
 

 豪雪地飯山ならではの
 自然が織りなす技ですね~。


飯山の伝統的工芸品「内山紙」に触れよう!パート1
 

 これが、皮を剥いだ後の楮の木です→
 とても硬く丈夫なので、
 飯山では、これを杖などに
 使っているお年寄りも多いです。



飯山の伝統的工芸品「内山紙」に触れよう!パート1

 雪晒しをした楮の皮は
 今度は蒸して更に軟らかくします。
 触った感じはホワホワ~。


飯山の伝統的工芸品「内山紙」に触れよう!パート1

 これを、打開して細かくし、
 原料の下準備が整うという
 手間のかかる作業です。

飯山の伝統的工芸品「内山紙」に触れよう!パート1
 


 およそ5.5kgの楮から
 こちらの一般の障子紙一本分が
 できるそうです。





飯山の伝統的工芸品「内山紙」に触れよう!パート1



 来年開業される新幹線飯山駅構内の合わせガラスには
 内山紙の中でも高級品の雲竜紙(写真上部)が入るそうです。



この後、楽しみにしていた手漉き和紙の体験をさせていただきました。
そのご報告は、また次回~!



2014年05月15日 Posted byいいやま虹の里プロジェクト at 06:30 │Comments(0)「け」(継承。伝統。文化。)

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