生まれたきっかけ
私たち、いいやま虹の里プロジェクトは、暮らしを愉しみ、命を育み、家庭を大切にする生活主体のグループです。
「便利さ」など一見「良いこと」として捉えられがちな言葉が先走っていることに対して「このままで良いのかな~?」と焦りすら感じる昨今…。
節電、節約とはちょっとかけ離れた「簡単」「即席」「楽に…」という謳い文句に踊らされていないだろうか…??自分の暮らしを振り返ってみても生活の大半が便利なものに囲まれて、不自由のない暮らしの中で「ひと手間」とか「手塩にかける」という美しい日本語を忘れかけているような気がします。 子育て真っ只中の身だとなおさら楽な方が心地良いと錯覚してしまうこともしばしば…。それに慣れっこになっていると気づいてはハッとさせられています。
便利さゆえにほんの些細なことにも不便さを感じるようになってはいけないなぁ…と自分自身の暮らしに警笛を鳴らしたいと思ったのが、そもそもの発端でした。便利に頼る生活ではいずれ何もできなくなってしまうのではないか…?と不安さえ感じます。日常の中で何となく忘れつつ、失われつつある「大切なもの」を見つめ直す必要性を今ひしひしと実感しています。
そのように感じるきっかけを与えてくれたのは子ども達でした。てんやわんやと一喜一憂しながらの子育ての日々ですが、私が言うこと成すことに「あれ何?これ何?」「なんで?」「どうして?」と興味津々! 最近は「へぇ~、そうやって作るんだぁ~。」と台所に踏み台を持ち込んではジ~ッと観察して私の真似ばかり…。子どもからのクエスチョンやアプローチが嬉しい反面、まともに答えてあげられない自分の無知さや自信を持って教えることができないことのもどかしさに直面しています。まだまだ幼いとはいえ、彼らに適当なことを言って誤魔化すことなどできません。「あぁ~、このままじゃ恥ずかしい。」「子どもたちに何を伝えて、何をのこしてあげられるんだろう…?」と考えさせられることが増えてきました。
「そんなに頑張らなくていいのに…。」「みんな同じ。気にすることない。」ともしかしたら人は笑ってそうおっしゃるのかもしれません。実際そう言われることもありますが、何て言ったらいいのでしょう?…一言で言うとムズムズするんです。今だからこそ丁寧に「生きていく力」を身につけていきたいなって思うんです。出汁をとること、茶葉からお茶を煎れること、手書きで記すこと、雑巾がけをすることと同じように、既製品や電気やお金になるべく頼らない暮らし。芯のある心豊かなライフスタイルづくりを求めています。
現に、主婦として、母として日々の生活をじっくり冷静に見つめてみると「これは自分でもできるかも…」「やってみたら楽しいかも…」と思うことにも沢山出逢います。特に、衣食(農)住においては顕著です。新しいことを生み出すことも大切だけど、多くを求めなくても、あるものを工夫して生かしたり、古き良き伝統文化などを継承するなど、暮らしに生かせる素材や知恵、技は目の前や足元にしっかりある。どこにでもありそうで、ここにしかない魅力を探求するだけでもワクワクするものです。発見して、見つめて、知って、日常の暮らしで実践しながら丁寧に大切に子ども達にも自信を持って伝えていけるようになりたいな…というのが今回仲間を募りたいと思った私自身のきっかけです。
「じゃあ、何から始めようかな~?」
そう考えていた時、同じような想いを密かに抱いていた友人達と「映画の自主上映会をしたいね…。」という話が持ち上がりました。
映画の内容も、単に娯楽のためのものではなく、「命のこと」「つくること」「食べること」「暮らすこと」など私たちが「生きていくこと」にまつわる
問題提起型のドキュメンタリー映画です。私たちが暮らす飯山地方には映画館というものがありません。市民会館という整った大きな施設はあるものの、箱の中で鑑賞して終わり…。それだけでは何だか寂しいものです。
「それだったら自主上映会という形を有効活用して、子どももお年寄りも、子育て中の方も気軽に集まれる機会を作ろう!」「映画を観て、座談会形式でゆっくりお茶を飲みながら語らえる機会があればいいね…。」「それをもとに実生活に生かせる取り組みをしたいね…。」と自然の流れで話が盛り上がりました。そして、どうせなら単発で終わるものではなく、地域のためにお役に立てられるように私たちが「繋ぎ役」になれる活動を持続的にしていこう…という話になったのです。それが、プロジェクトを設立した今に至っています。
「つくること」「食べること」「伝えること」は全て「生きること」に繋がっていると思います。私たちが暮らすここ飯山には、地域に根付いている大切にしたい宝物「にじのかけはし」が多くあります。
今回興味を持って集まって下さった皆さんは、「何かできることがあれば…」という思いで「生きる」ことに真摯に向き合い、地元を愛し、大地に足をつけて今あるものを生かす暮らしを既に実践したり、そういった暮らしを目指している心強い仲間です。
大きなことはできなくても、小さな虹の種を撒いてやがて次世代の子ども達の心にも虹が架かるように「大切なもの」を届ける「繋ぎ役」になっていきたいと思っています。
「いいやま虹の里プロジェクト」はこんな経緯で歩み始めました。これから少しずつ活動を始めて発信し、飯山の虹の里づくりをしていきます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
いいやま虹の里プロジェクト
代表 高野 理恵子
※「にじのかけはし」とは…私たちが大切にしていきたい7つのキーワードの頭文字です。詳しくはこちら!